【勝手に考察】ラオスでコロナが抑制されている要因と拡大が懸念される要因【私見です】
どこまで検査が行き渡っているかという問題はありますが、世界の中でこの数はまだ多くはない方だと思います。
そこで、ラオスに対する私の勝手な偏見を入れて、その理由を考えてみました。
ラオスのコロナ感染者が少ない理由
・気温
新型コロナウイルスに関しては正式な因果関係は確認できていないということですが、インフルエンザなどのウイルスは一般に高温多湿を嫌うと言います。
ラオスは現在40℃を超える日もあり、それほど乾燥もしないので、ウイルスが蔓延しずらいのかもしれません。
・免疫力が高い
ラオスの衛生環境ははっきりいって高くありません。そんな環境で生き残ってきたラオス人は、他の先進国の人々よりもはるかに高い免疫力を有していてもおかしくありません。
・水際対策が奏功している
国境の封鎖、ロックダウンの措置などは、とても早く決断された印象です。ここ最近の事例では海外からの入国者による感染が判明していますが、水際対策が功を奏し、感染者を抑え込んでいるのかもしれません。
・国としての年齢構成がピラミッド型
一般に、年を重ねた人ほど重症化しやすく、若者は軽症だったり無症状だったりすることもある新型コロナウイルス。ラオスは、高齢者人口が少なく、若年層の人口が多いので、感染が顕在されにくいのかもしれません。
・既往症のある人が少ない
上の年齢構成の問題と似ていますが、既往症を持っている人も少ないのがラオスです。というのも医療水準が高くないので、先進国なら治療されている人も、すでに早く亡くなってしまっているケースが多々あります。
・(番外)検査から漏れているケースがあるor検査が正確ではない可能性
ラオスの現在の検査実施件数は、765件。
そのうちの感染判明が14事例なので、1.8%が陽性確率。
一方、検査が少ないという日本は、46,172人(4月6日時点)
そのうちの感染判明が3,654事例なので、7.9%が陽性。
両国の検査基準が異なるので一概には比較できませんが、けっこう数字が違いますよね。
以上が、私の考えるラオスのコロナ感染者が少ない理由です。
一方、今後ラオスで感染が拡大する懸念についても考察してみました。
ラオスでコロナが感染拡大する懸念要因
・人と集まるのが好き
常にだれかと一緒に過ごすのが好きなラオスの人々。
ロックダウン中でも友達・親族・近所なら集まって飲み会していそう。
その中に、無症状感染者がいたら、、、。
・手洗いの習慣がない
私の知り合いのラオス人を見る限り、たぶん手洗いの習慣を持っている人はかなり少ないです。特に、外出から帰ってきたときなどには。
自宅の水回りは別の何かに侵食され、手を洗うスペースが最初からなかったりします。
・習慣がないので手洗いのやり方が分からない
レストランなどには食事前に、手を洗う場所が用意されていて、ラオスの人もそれを利用します。ただ、ウイルス予防で手を洗うというよりも、水で洗い流すだけ。
たぶん、正しい手の洗い方というのは実践していないと思います。
・パーソナルスペースが広い(距離が近い)
日本人からすると、ラオスのパーソナルスペースはすごく近く、スキンシップも多いです。2m以上離れて、、、というのも実施するのは難しいでしょう。
・自分は大丈夫だと非常にポジティブ。
軽い風邪の症状が出ても、「自分はコロナではないから大丈夫だ」と言い切るラオス人。おそらく本当にただの風邪の可能性の方が高いと思いますが、この時期、100%そうとも言い切れない現状。病院にもかからず、何を根拠に言い切れる?
「自分はコロナかもしれない」と思えないと、本当に感染していた時には、すでに多くの人を感染させてしまっているでしょう。
・ハンドタオル共有
レストランなどの手洗い場には、必ずハンドタオルが設置されています。
でも大抵年季が入っていて、みんながそれを共有しています。
いつからそれがあったかも分からないですし、不特定多数の人が使ったタオルは使いたくないので、私はコロナに限らず自分のハンカチを使うようにしています。
・飲料水を飲むコップはみんなで共有で洗わない
ラオスでは水道水は飲めないので、たいてい20Lの水タンクから水を飲みます。
その際に使用するコップはそのタンクと一緒に置かれ、みんながそれを共有しています。家族も外部の人も、それが当たり前です。
そして、そのコップも使用ごとに洗わず、みんながずっと使っているのも気になるところ。。私は不特定多数の人と間接キスになってしまうこの方式が嫌なので共有コップは使わないですが、これもウイルス感染を進めてしまう気がします。
・ルームシェア(共同生活)
ラオスでは大家族が多く、2世帯、3世帯で一緒に生活しています。
また、実家を出て賃貸で部屋に住むときも、友人2-3人で一緒に小さい部屋を借りて住むことが多いです。
また、一緒に住まなくても、ご近所さんと一緒に料理したり、持ち寄りで一緒に食事をするシーンをよく見かけます。
多くの人と濃厚接触をして生活しています。
・バーシーで親戚・近所みんな集まれ。
ラオスでは、誕生日、結婚、引っ越しなどさまざまなライフイベントで、「バーシー」と呼ばれる仏教儀式を行います。たいていそれは多くの人を招待します。
最近では、コロナ予防を祈るためにバーシーを行うこともあるそうで、、。
一応、ラオス政府は10人以上が集まるイベントを禁止にはしていますが。。。
・検査の実施率が高くないので、検査未実施の感染者がいる可能性
これはすでに書きましたが、検査が実施できていない感染者がいる可能性というのはあります。そういった感染者が上記の行動によって、感染を誘発させてしまう危険性が私は怖いです。
以上、医療専門家でも何でもないただのノマドワーカーの私見です。
でも、ウイルスは目に見えないので、常に怖いですよね。
これを書いていて思いましたが、仮にロックダウンを解除されても、まだコロナが感染爆発する可能性は常にあるわけですよね。
早くワクチンや治療薬が開発、製造、販売されますように。